開花間近のリコリス・スプレンゲリが折れた

先日の台風19号と20号。ここ関東地方では20号の影響が非常に大きかったと思います。今年これまでに関東地方を直撃したどの台風よりも今回の20号の方が風がものすごく強かったですね。そして油断していた訳ではないのですが、関東地方を直撃しないという予報でしたから台風対策をしていなかったので、開花間近のリコリス・スプレンゲリが折れてしまいました。

折れた夏水仙

折れてしまったリコリス・スプレンゲリ

開花間近のリコリス・スプレンゲリ

昨年、Instagramのフォロワーさんの投稿で見たリコリス・スプレンゲリ。ピンクに青が入る花色が非常に魅力的で一目惚れしてしまいました。

リコリス・スプレンゲリとは

私が見たピンクの花に青が入るリコリスは夏水仙と言われるリコリス・スクアミゲラの交配親であるリコリス・スプレンゲリという中国原産の品種です。私はリコリス・スプレンゲリを夏水仙と思っていました。しかし調べてみると夏水仙というのはリコリス・スクアミゲラという品種のことで葉が水仙に似ていることから夏水仙と呼ばれますが、8月の終わりから9月にかけて咲くヒガンバナの一種で水仙ではありません。花の後に葉を伸ばし、夏前には枯れてしまいます。そして8月になるとにょきにょきと花茎をのばしピンク色の花をつけるのです。

リコリス・スプレンゲリの球根購入

4月の終わりにネットでリコリス・スプレンゲリの球根を探しました。しかし流通する時期が違うのか取り扱っているところがほとんどなく選択の余地がありませんでした。今見てみると、7月下旬からの入荷予定とうところが多いようですので時期的にちょっと早かったのかもしれません。そしてリコリス・スプレンゲリの球根2球セットを見つけ購入することに。2球あればと思ってポチったのですがカートに入りません。・・・?。よく読むと最低注文金額というのがあり、それを超えるには3セット、6球を頼まなければならなかったのです。他に欲しい物もなかったので3セット発注しました。

届いたリコリス・スプレンゲリの苗

届いた6つのリコリス・スプレンゲリの苗

リコリス・スプレンゲリの植え替え

届いた球根は水仙のような葉が出ていましたが、だいぶ大きさにばらつきがありました。小さい物もあり全部咲くのか一抹の不安がありましたが、とりあえず4球と2球に分けて植え替えました。

植え替えたリコリス・スプレンゲリ

4球と2球に分けて植え替えたリコリス・スプレンゲリ

そのまま毎日水やりをしながら見ていると、いつしか葉は黄変し枯れました。そして8月20日に花茎が出てきましたが1つだけでした。その後も毎日のように伸びていくのですが、他には花茎は出てきません。やはり思った通りまだ球根が充実していない若い物ばかりだったようです。それでも1つ花茎が伸びてきたのでもうすぐ1年間待ち続けてきたリコリス・スプレンゲリと対面出来ると思い毎日ワクワクしていました。

開花間近のリコリス・スプレンゲリ

開花間近のリコリス・スプレンゲリ 左の茶色い鉢はペッシュ・ボンボンで右上の縁台の上にある黒い鉢がクレマチス・ルーベンスの鉢

折れたリコリス・スプレンゲリを修復

花茎は約60cmほど伸びて花を咲かせるようで、あっという間に40ccmほどになっていたのであと数日で感動の対面となる予定でした。

まさかの台風20号

今年は台風が多く時期も早いので進路もいつもと違う変なコース取りをしています。関東地方も何度か直撃していましたが、今回の19号と20号は直撃しないと言う事でホッとしていました。しかし夜中の風がものすごく今年直撃した台風の時と比べ物にならないほどの強風でしたから驚きました。いくつかのバラの鉢が倒れているんだろうなぐらいに考えていました。

リコリス・スプレンゲリがポキッと折れてる

予想通りバラの鉢が倒れていたのですが、リコリス・スプレンゲリのそばにあったペッシュ・ボンボンの鉢も倒れていました。その鉢を起こそうとしたところ、なんとその横にリコリス・スプレンゲリの鉢も倒れているではないですか。そして花茎が下の方で折れて曲がっていましたが、まだかろうじてくっついていました。慌てて鉢を起こし観察してみると、折れているのは下の方の1ヶ所だけで上にある蕾は無事です。「もしかしたら大丈夫かもしれない」と思い、折れた花茎を戻した時でした。残念なことに花茎が見事二つに分かれてしまいました(涙)。「もしかしたら大丈夫かもしれない」という淡い希望が「これはダメかもしれない」という絶望に変わった瞬間です。しかしなぜか急に冷静になり家からセロテープを持ち出し、何の迷いもなく折れた部分を押し付け周りをセロテープできつくぐるぐる巻きにしました。

折れたところをテープで固定

折れたところをテープを巻いて固定

そして支柱を立ててそこに固定しました。「折れた部分をテープで巻けば何とかなるかな」と思っていたのですが、二つに分かれてしまったことでテープを巻いて固定するしか方法が無くなったので冷静になったのだと思います。

支柱で固定したリコリス・スプレンゲリ

さらに支柱を立てて固定

犯人はクレマチス・ルーベンス

修復作業を終え水やりをしてから念のために活性剤のバイオゴールドバイタルV-RNAを与えました。それから安全な位置に鉢を移動してから現場検証です。最初は強風で花茎が折れたと思っていたのですが、他の鉢が倒れた時に巻き添えを食って花茎が折れたようです。というのもペッシュ・ボンボンとリコリス・スプレンゲリが倒れているその先に、クレマチス・ルーベンスの鉢が転がっていました。それぞれの位置関係は上の写真にある通りで、

  • 我が家のリビングの前に縁台がある
  • その縁台の上にはクレマチス・ルーベンスの鉢が置いてある
  • その縁台の前にはペッシュ・ボンボンとリコリス・スプレンゲリの鉢が置いてある
  • クレマチス・ルーベンスの鉢はリコリス・スプレンゲリの後ろにある
  • ルーベンスの鉢は倒れているリコリス・スプレンゲリの遥か先に転がっている

つまり、強風でクレマチス・ルーベンスの鉢が倒れ縁台から落ちたのです。その時にリコリス・スプレンゲリの花茎をひっかけてか花茎が折れ、さらにルーベンスの鉢がリコリス・スプレンゲリの鉢の縁に当たり鉢が倒れたのです。

リコリス・スプレンゲリは果たして咲くのか

翌朝見てみると何となく萎れているような気がしますが、何とか水分は届いているようです。この暑さですからもし水分が届いていなければとっくに萎れてしまっているでしょう。多少俯き加減でもその状態を保っているというのは期待できます。テープできつめに固定していますので、早いとこリコリス・スプレンゲリが自分で修復してくれると良いのですが。とにかく花を見てみたいのです。蕾もいくつかに分かれてきていましたので、いずれにしてもここ数日が勝負だと思います。

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