ハモグリバエやハモグリガの駆除と予防

スポンサーリンク

今年は気がついたらエカキムシと呼ばれるハモグリバエやハモグリガが大量発生していて大変なことになっていました。皆さんのバラは大丈夫ですか?

今年はエカキムシが大量発生

毎年エカキムシの被害は多少ありました。周りは住宅地ですから基本的に必要がなければ薬は撒きませんので、そう考えたらこんなものだろうという程度だと思います。チュウレンジハバチやアブラムシなどは毎年頭を悩ませる厄介者なので、被害を増やさないように目を光らせるとか意識として常に頭の中にあります。ですがエカキムシばかりは全くノーマークだったのです。

見逃した兆候

ある休みの日、バラのパトロールをしていると、赤いつるバラにアブラムシがたくさん寄生していました。昨年はアブラムシの大量発生で大変な目にあったものですから、すぐにスプレー剤を噴霧しました。その時、少しエカキムシの被害が出ていることに気がついていたのですが、私の「厄介者リスト」に入っていなかったので何もしませんでした。そして1週間後。赤いつるバラのアブラムシはどうなったかと確認すると…。

ハモグリガの被害
アブラムシどころではありません。この写真のようにかなりの葉にエカキムシの被害が出ていました。葉をよく見ると一枚の葉の半分は食べられていました。遠目からも分かるほどの被害です。慌てて他のバラを確認したところ半分以上のバラに被害が出ていました。被害のひどい順に

  1. 赤いつるバラ
  2. クロード・モネ
  3. マダム・イザーク・ペレール
  4. ピエール・ドゥ・ロンサール2号
  5. アブラハム・ダービー
  6. マダム・イザーク・ペレール3.4号
  7. ペッシュ・ボンボン
  8. マダム・ピエール・オジェ
  9. ムンステッド・ウッド
  10. スパニッシュ・ビューティー
  11. マダム・イザーク・ペレール2号
  12. グラハム・トーマス

という感じです。しかし不思議なことに被害甚大な赤いつるバラの食害にあった葉がくっついていたラ・ローズ・ドゥ・モリナールには全く被害がありませんでした。これは一体どういうことなのでしょうか。

エカキムシとは

エカキムシとはハモグリバエやハモグリガなどの幼虫のことを言います。成虫が葉に産卵し、孵化した幼虫が葉の中に潜り、葉の表側の中を白い線の絵を描くように食害しながら移動するのでエカキムシと呼ばれています。そのまま放置して多くの葉が白く見えるほど食害が酷くなると(今の我が家の状況です)、見た目が悪いだけではなくバラの生育も悪くなります。我が家では毎年のようにエカキムシの食害があってもさほど被害が広がることはありませんでしたので油断していました。何故か今年はエカキムシが大量発生していました。

ハモグリバエかハモグリガか

しかし庭にあるバラの葉をよく見ると、自由に絵を描いたような白い線がある葉もあれば、下の写真のように端からがむしゃらに食べまくった物の2種類ありました。今回大量発生したのは後者の方です。食べながら葉の中を自由に進むタイプではなく、片っ端から食べて進むというタイプです。恐らくこの2種類は違う虫によるものだと思い調べてみると、どうやら前者がハモグリバエで後者がハモグリガの特徴のようです。あまりにも大量で幼虫を捕まえる余裕がありませんでしたのでどちらの幼虫か確認した訳ではありません。食害された葉の見た目は違いますが、どちらの虫もやることは同じです。今回我が家ではハモグリガが大量発生したことになります。

ハモグリガの被害

ハモグリバエやハモグリガの対策

呑気なことは言ってられません。これだけ酷い食害にあってますので、これ以上拡散しないように対策をとらなければいけません。

ハモグリバエ、ハモグリガの駆除

とにかくハモグリバエ、ハモグリガの被害がこれ以上広がらないようにしなければいけません。今すぐ行駆除しなければなりません。駆除する方法としては

  1. 手で潰す
  2. 薬剤を散布する
  3. 薬剤を吸わせる

という事になります。

手で潰す

被害が少なければ可能ですが、これだけの被害ですと多すぎて無理です。日常のパトロールの中で数枚なら可能です(私はしませんが)。

薬剤を散布する

害虫は葉の中にいるので浸透移行性剤のスプレーを使用します。今使用している我が家のハンドスプレーを見ると、ハモグリバエ類の登録がありません。もしかして先日買ったスプレー剤はどうか。いつもと違うのを買ったものですから。見ると…ありました。登録されています。

注意!
皆さんご存知かと思いますが、農薬はラベルに書かれている適用作物、適用病害虫以外に使用することはできません。「ラベルには書いてないけど効くんじゃね?」は許されません。詳しくは農薬工業会のHPに出ていますのでご覧ください。
農薬工業会 教えて!農薬Q&A

薬剤を吸わせる

こちらも浸透移行性剤のオルトランDX粒剤などを株元に撒き、バラの根から薬の成分を吸収させるという方法です。しかし効果が出るまでに数日かかるので今すぐという場面には向きません。

浸透移行性剤とは
葉や根から薬の成分を吸収し成分が植物の中を移行し隅々まで行き渡ることで葉自体が殺虫効果を持ち、その葉を食べた害虫を駆除できます。通常数週間効果が持続するので害虫の駆除と予防に最適です。葉を食べる食害性の害虫だけでなく、アブラムシなどの吸汁性の害虫にも効果があります。

ハモグリバエやハモグリガの駆除は二段階駆除

ということで今回の駆除方法としては

  1. 登録のあったベニカXファインスプレーを食害された葉にしっかりとスプレーする
  2. 生き残りがある前提で、全滅させるためにオルトランDX粒剤を撒く

という二段階の駆除方法をとります。

1.登録のあったベニカXファインスプレーを丁寧にスプレーする

まず、ベニカXファインスプレーを食害された葉にしっかりとスプレーします。浸透移行性ですからやがて薬の成分が葉の中に移行しハモグリバエ、ハモグリガの幼虫を駆除するのです。

ベニカXファインスプレー

2.生き残りがいる前提で、全滅させるためにオルトランDX粒剤を撒く

次にオルトラン粒剤を株元に撒きます。これだけ食害の被害が出ているとしっかりとスプレーしたつもりでも、葉が重なっていたりしっかりと薬剤が付着せずに生き延びるハモグリバエ、ハモグリガも出てくるはずです。また、いずれハモグリバエ、ハモグリガの成虫が飛来して卵を産み付ける可能性もあります。そういったことを考え、薬剤を根から吸収させ植物体内に移行させるために撒くのです。駆除としては数日後に効果が現れますが、今後の予防にもなります。

ハモグリバエ、ハモグリガの予防

おそらくこの二段階の駆除方法で今回大量発生したハモグリバエ、ハモグリガを駆除できると思います。大量発生してからでは駆除も大変ですし、何よりも美観が損なわれます。せっかくバラが綺麗に咲いても葉が汚くては魅力も半減してしまいます。光合成とかを考えると食害にあった葉を切除するわけにもいきません。ですのでハモグリバエ、ハモグリガの食害を予防することが大事になります。予防策としては

  • 食害されていない苗を選ぶ
  • 成虫を誘引し捕殺する黄色の粘着シートを吊り下げる
  • 目の細かいネットでバラを覆う

1.当たり前のことですが、苗を購入する際にはハモグリバエ、ハモグリガの食害のない苗を購入します。

2.ハモグリバエ、ハモグリガの成虫は黄色い物に反応するようです。ですので黄色い粘着シートを数か所に吊り下げておきます。私は支柱にシートをつけて鉢に挿しています。

3.目の細かいネットでバラを覆うことで被害を防ぐことが出来ます。しかし商売としてバラを育てているわけではありませんし、見た目も良くないので現実的ではありません。

今回ハモグリバエ、ハモグリガが大量発生した原因

対策を調べていてハッと気がつきました。なんで今年ハモグリバエ、ハモグリガが大量発生したのか。いつもは庭に黄色の粘着シートを設置しているのですが、今年は設置していませんでした。なぜ今まで設置していたかと言いますと、もうずいぶんと前の話になるのですが、近所で生垣を撤去した家があったのです。その生垣はオンシツコナジラミの住処になっていて、住む家のなくなったオンシツコナジラミの一部が我が家の壁面のバラに住み着いたことがありました。その時にデンプンスプレーしたり夏場はシリンジしたりと大変な苦労をしたのですが、その時に黄色の粘着シートも設置したのです。しかしオンシツコナジラミにはさほど効果がありませんでしたが、黒い羽のついた小さなハエとかがいっぱいついていました。粘着シートが余っていたのでオンシツコナジラミは取れなくも他の小さな虫が取れていたので毎年設置していました。大した目的もなく設置していたので今年は設置するのを忘れていたのです。そしたらこの状況です。在庫減らしのために設置していた黄色の粘着シート。オンシツコナジラミには効果がありませんでしたが、実はハモグリバエ、ハモグリガなどには効果があったということです。

ムシナックス

黄色い粘着シートの効果

という事で、さっそく薬剤散布終了後に新しい黄色の粘着シートを設置しました。そして在庫も無くなりそうでしたので新たに購入しました。しばらくしてからその黄色い粘着シートを見てみると・・・いるわいるわ黒い虫がたくさんはりついています。やはりこれが原因だったようです。その後、薬剤散布した食害にあった葉を見てみると、すっかり枯れたような感じになっています。そしてすべてのバラを観察してみると、新たなハモグリバエ、ハモグリガの被害は確認されませんでした。ハモグリバエ、ハモグリガの二段階駆除が成功したようですのでオルトラン粒剤の追加はやめました。農薬は必要最低限と考えていますので。

支柱に着けたムシナックス

穴を支柱に通して剥離紙を剥がすだけ

黄色い粘着シートでハモグリバエやハモグリガを100%防ぐことは出来ません。しかし黄色い粘着シートを設置するだけでハモグリバエやハモグリガの大量発生を防げるので、これからはハモグリバエ、ハモグリガの予防という目的を持って設置することにします。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
レクタングル(大)広告
レクタングル(大)広告

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告

コメント

  1. 箱崎 三千恵 より:

    ハモグリバエの大被害が出ました。下がるような思いでネット検索、こちらの記事に行き着きました。大変わかりやすく参考になります、ありがとうございました

    • Sicilian Blue より:

      箱崎様、コメントありがとうございます。私も昨年被害が拡大したのを見た時は唖然としてしまいました。今年も少し被害が出ていたのですぐにスプレーして様子を見ていますが、やはり見つけたらすぐに手を打たないといけないと思っています。そんな思いがあって記事にしたのですが、参考にして頂けて何よりです。