アブラムシの駆除と予防

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バラを育てれば必ず現れるのがアブラムシ。多少なりとも発生するのは仕方ないとしても、大量発生すると手に負えなくなります。我が家では今年はさほどでもありませんが昨年は大量発生し大変な思いをしました。

アブラムシ

アブラムシの生態と駆除方法

我が家でも毎年ハンドスプレーで駆除できる程度のアブラムシはいましたが、昨年、バラにアブラムシが大量発生しました。多くの葉が排泄物でテカテカになり、たくさんのアリが集まり見た目も良くありませんし、新しい芽には全てアブラムシがビッシリとついている状態でした。これだけ大量にアブラムシが発生したのは初めてです。

アブラムシの生態

アブラムシは体長2〜4ミリの大きさですが、テントウムシなどの天敵から身を守る力が弱いので、糖分の多い排泄物でアリを呼び寄せ自分の身を守っています。上手いことアリと共存しているのです。

活動時期は通年ですが被害が拡大するのは3月~10月で、特に春や秋の過ごしやすい気候の時に被害が拡大します。しかし真夏の日差しや暑さに弱いので、真夏は被害は少なくなります。

環境的には25℃前後の気温を好み、乾燥しているとなおさら喜びます。そして日当たりや風通しが悪い環境で多く発生します。アブラムシは柔らかい新芽に多くつきますが、その下の方の葉の裏にも潜んでいるので枝先だけではなくその下の方の葉の裏まで確認が必要です。

アブラムシの被害

そのアブラムシの被害にはどのようなものがあるのかと言いますと

  • バラの柔らかい新芽や蕾に寄生し吸汁するので、栄養分がとられバラの元気がなくなったり成長が阻害される(直接被害)
  • アブラムシの排泄物からスス病になったり、ウイルスも媒介するのでバラに大変なダメージを与え最悪の場合バラが枯れてしまうこともある(間接被害)
  • 大量のアブラムシの排泄物でバラの葉がテカテカになり見た目が非常に悪くなる
  • アブラムシの排泄物は糖分が多いのでその排泄物を求めてアリが寄ってきて枝先にはアブラムシがビッシリと寄生し、葉にはアリが群がるというカオスな状況になる

以上のような理由からアブラムシを放置することはできません。

アブラムシの駆除方法

では、現実的にアブラムシを駆除する方法を考えてみましょう。方法としては

  • 手で潰す
  • 粘着テープでとる
  • ハンドスプレーで駆除
  • 大量発生したら薬剤散布
  • 念のためオルトラン散布
  • 粘着くんなどの環境に負荷をかけないスプレーを使用

などの方法があります。他にも牛乳散布という環境を考えた方法もあるようですが、こういった方法は後で水で洗い流さないといけないので私はパスします。たとえアブラムシを駆除できたとしても、その匂いやそこに集まるハエなど別の問題が起こるリスクがあります。

手で潰す

アブラムシの数が少なければ手でつぶす方法があります。しかしアブラムシを潰し損なって下に落としてしまったら、アブラムシが他の枝に移動してしまうので効率が良くありません。あくまでもアブラムシの数が少ない初期の段階では有効だと思います。

粘着テープでとる

これも地道な作業です。テープでペタペタととるのですが、一気にたくさん捕れるので手で潰すよりは良いと思います。しかしテープの粘着力が強いと柔らかい新芽も一緒にテープにくっついて取れてしまいますので注意が必要です。私の経験ではセロテープ位の弱い粘着力が良いと思います。

ハンドスプレーで駆除

ベニカXファインスプレーなどのハンドスプレーでシュッシュしましょう。大抵のハンドスプレーはアブラムシの記載がありますので問題ないと思いますが、一応表示を確認してください。しかしアブラムシに薬の耐性がつきやすいので成分の違う数種類のハンドスプレーでローテーションしてください。

大量発生したら薬剤散布

大量発生してしまったら薬剤散布しかありません。時間があればハンドスプレーで地道にやることもできますが、あまり現実的ではありません。我が家ではアブラムシが大量発生してしまった場合、アクテリック乳剤を散布しています。しかし覚えておかなければならないのは、害虫とともに益虫なども駆除してしまうということです。私もこの経験があるので薬剤散布はよほどのことが無い限りしないようにしています。カマキリやトカゲ、ヤモリなども送ってしまいかねませんので、そういったことも考えた上で薬剤散布してください。

念のためオルトラン散布

駆除漏れを防ぐためにオルトランを撒きます。念には念を入れてと言う事になります。浸透移行性ですから有効成分が植物の体内に行きわたりますので、汁を吸った虫は駆除されます。しかしこれもオルトランを吸った害虫を益虫が捕食する訳ですから、益虫も駆除してしまうリスクがあるので注意が必要です。

粘着くんなどの環境に負荷をかけないスプレーを使う

薬の化学的殺虫成分で害虫を殺すわけではなく、中心成分のでんぷんが害虫の体を覆い固まることで害虫を窒息させるものです。環境に優しい「ソフト農薬」と呼ばれるものです。どうしても農薬を使いたくないという方にはこれがおススメです。私はオンシツコナジラミを駆除する時に使用しましたが、薬剤の耐性がつくこともありませんから数種類の薬剤をそろえる必要もなくとても便利です。但し物理的に窒息させるのですから、粘着くんがアブラムシにちゃんとかからないと効きませんのでとても地道に作業する必要があります。

アブラムシの発生する原因と予防法

これまではアブラムシの駆除方法を書いてきました。でもアブラムシが出現しなければ一番楽ですので、アブラムシの発生する原因を調べ、予防法を考えてみましょう。

アブラムシの発生する原因

アブラムシは近所から偶然やって来るのだと思っていたのですが、実は、窒素成分の多い肥料の与えすぎによりアブラムシが寄ってくるようです。というのも、植物は光合成によってアミノ酸を生成するのですが、窒素分が多くなるとそのアミノ酸も必要以上に多く生成されます。そしてそのアミノ酸を求めてアミノ酸大好きのアブラムシが寄ってくるのです。と言う事で我が家で使用している肥料を確認しました。ここ数年はあるナーセリーさんがオリジナルで開発した肥料を使用していました。配合比率を見てみると窒素・リン酸・カリは同じくらいですが、少しリン酸が少ないようです。花付きよりも大きくなることに主眼を置いているのでしょうか。昨年と今年の開花までに肥料を与えた回数は

  • 今年は4月の初めに1回与えた→アブラムシはそんなに多くはない
  • 昨年は3月と4月の合計2回与えた→アブラムシが大量発生した

昨年と今年の違いはたった1回ですが、それでこんなにもアブラムシの発生に差があるのでしょうか。光合成により生成するアミノ酸の量というのは、バラ一株ではたいしたことなくても10株を超えるとそれなりの量になり、アブラムシが気づくということなのでしょうか。今年は開花前の施肥でちょうどその肥料も切れたので、開花後から別のリン酸が多い肥料に変えてみました。

アブラムシの予防法

他にも色々わかった事もありましたので、アブラムシの予防法をまとめてみました。

  • 窒素過多にしない
  • 夏場の水やりの時に葉にシリンジする
  • キラキラするものが苦手なので株元にアルミホイルなどを置く
  • ニームオイルや木酢液を薄めたものを散布する
  • オルトランをまく

窒素過多にしない

やはり肥料のコントロールですね。お使いの肥料の窒素・リン酸・カリの配合比率を確認してください。窒素成分が多い物は控えましょう。また、たくさんの花を見たいからと言って肥料の与えすぎにも注意が必要です。

夏場の水やり時にシリンジする

アブラムシは乾燥を好みますので、夏の朝の水やりの時に葉の裏にシリンジしましょう。このシリンジですがアブラムシ以外にもハダニやオンシツコナジラミなどにも効果があります。気温の低い時は逆に病気の原因にもなりますので気を付けてください。

キラキラするものが苦手なので株元にアルミホイルなどを置く

私もかつてミニバラを育てている時にやってました。確かにアブラムシがいなくなり効果はあるのですが見た目がどうも・・・。太陽の光が反射して眩しいですしね。鉢を置いている通路に光る物を敷き詰めている方もいるようです。

ニームオイルや木酢液を薄めたものを散布する

地道な作業ですが効果はあるようです。しかし薬剤ではありませんし成分が揮発してしまうのでほぼほぼ毎週やらないとあまり効果は期待できないかもしれません。でも無農薬にこだわるのならば必要です。農薬などを使わないのであれば手間をかけるしか方法はありません。あとは匂いの問題です。

オルトラン粒剤をまく

撒いてしまえばあとは勝手に汁を吸った害虫は駆除されますし、効果の持続期間も長いので予防としては一番楽な方法だと思いますが、先に書いたように薬剤を吸った害虫を捕食した益虫も一緒に駆除してしまう可能性があります。ご自分の庭をよく観察してどんな昆虫がいるのか把握した上でオルトラン散布を検討してください。憎いのはあくまでも害虫です。

小さな一つの生態系

今では我が家の庭にもかなりの数の昆虫が集まるようになりました。もちろん害虫も益虫もあわせてです。小さい昆虫からカマキリやトカゲ、ヤモリなどもいます。色々な種類の蝶もやってきます。やってきては産卵しやがて孵化して幼虫が葉を食い荒らしたりするわけです。大袈裟な話になりますが、小さいながらも一つの生態系が出来ているような気がします。その中にバラなどの植物もあるわけですが、あとは害虫を駆除しなくて済むようにテントウムシなどの益虫がもっと増えてくれれば良いのですが。

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