赤いバラの開花2017

歴史と共に歩むバラ

名前のわからない赤いバラが開花しました。このバラは家内の実家にあるつるバラでリフォームする時にかなり切り詰め、それを頂いて挿し木にしたものです。


花は明るい赤色で大輪、房咲きになります。葉はマットな明るい緑色です。香りはありません。特にこれと言った目を見張るような特徴はありません。

家族の歴史

今から50年ほど前に家内の実家が今の場所に引っ越してきた際、親戚からいただいた赤いバラなのだそうです。隣の畑との境に植えてありものすごく巨大化していました。隣が畑なのでそこから栄養分をたっぷりと頂いていたのでしょう。実家の2階の屋根近くまで伸びていました。隣との境からアーチを作りながら家屋の壁に到達し、そこから壁づたいに壁とベランダの隙間を抜けて2階に到達。さらに壁づたいに屋根の方へ伸びていきました。ですので景色としては素晴らしいものでした。ベランダに出る時もバラの下をくぐって出る感じです。


私がバラを育て始めてからは実家に行った時に家内と剪定したり薬を撒いたりしていました。と言っても年に数回でしたので薬を撒きに行くと枝は混み合って虫だらけ、黒星病蔓延という状態でした。数年前にリフォームするのでこの赤いバラを家屋から全て外し切り詰めました。その後は年老いた両親には手入れも大変ですのでコンパクトにして育てています。すでに50年以上も咲き続けている訳ですからバラって本当に強い植物なんだなと実感しています。

場所を変えて

今年剪定した時、この赤いバラを何処にどのように誘引しようか迷いました。少し大きくなってきたので何かに誘引しなければなりません。場所はとりあえずブロック塀の前に決めました。葉が繁ればあまり綺麗ではないブロック塀が隠れて良いかなという理由です。とは言えブロック塀に針金を渡すのも大変だしどうしようか悩んでるうちに時間切れです。やむなく土を入れたまま放置してあった鉢に支柱をさしてそこに枝を誘引しました。なんとこれがまたいい感じなんです。何処にでも置けるんですよ!壁際に誘引するには最高の方法でした。

これからも歴史を刻むバラ

この赤いバラは50年以上も咲き続けてきたバラです。実家のバラはいつどうなるかわかりませんが、途絶えさせてはいけないという変な使命感のような感情が自分の中にあって育てています。場所を変えてこれからも育てていこうと思います。なんの特徴もないと思っていましたが、やはり花を一輪だけ見るのと株全体で見るのとでは違います。ある程度大きくなってくるとイメージが湧き、良い景色を作れそうでこれからの成長が楽しみです。

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