鉢植えのバラの最重要課題
さて、今回は名前のわからない赤いつるバラを植え替えました。2014年に植え替えていましたので4年ぶりの植え替えとなります。
それでは植え替えの手順を確認しておきましょう。
植え替えの手順
- 用土を準備する
- 棘でケガしないように予め枝を少しカットする
- 鉢から取り出す
- 根鉢を崩す
- 根の状態をチェックし根をカットする
- 鉢底炭を敷き用土を少し入れて高さを調整する
- 用土を入れる
- 隙間なく入れたらたっぷりと水を与える
- 枝を選定し、マルチングして終了
各項目の説明は、この前植え替えたラ・ローズ・ドゥ・モリナールの記事に出ていますのでそちらをご覧ください。
そして用土類はラ・ローズ・ドゥ・モリナールの植え替えと同じものを使用しました。
鉢バラのための培養土
何度も登場しています私のお勧めする培養土です。小粒の壊れにくい硬質赤玉土を使用しています。
鉢バラのための培養土 18L/3袋セット バラの土【バラ 培養土】[薔薇の土 培養土]【花 培養土】
バイオゴールド大地肥
昨年、モニターに当選しました。メインのピエール・ドゥ・ロンサールの植え替えに使用しましたが、まだまだ余っていますので他のバラの植え替えにも積極的に使用しています。鉢バラのための培養土に約30%混ぜて使用しています。
バイオゴールドクラシック熟成 大地肥
鉢底炭
鉢底石のかわりに使用します。軽いだけではなく多孔質なので微生物も住み着きやすくなり、さらに水も浄化します。
創和リサイクル 鉢底炭 12L
クリプトモス
植え替え後、用土の表面に杉の皮から生まれたクリプトモスを多めに敷き詰めれば害虫対策と防寒対策になります。
杉の樹皮から生まれた天然の培養資材【クリプトモス】 20L〔バラ マルチング〕
歴史のあるバラ
このバラは妻の実家に約50年ほど前からあるつるバラなのです。とても大きくなっていて、二階のベランダの上の方まで覆っていました。そこに真っ赤なバラが季節になると咲くのですから、それはそれは見事な光景です。しかし数年前に家をリフォームする際にバッサリ切ったのですが、もしかしたら無くなってしまうのではないかと少しもらい挿し木したものです。それだけの歴史があるバラですから、簡単に絶やすわけにはいきません。ちょっとした使命感が湧いています。しかし残念ながら、名前がわかりません。
とりあえず植え替え
挿し木して大きくなり10号鉢に植え替えたのですが、その時用土が足りなくて他のバラの根鉢を崩した土を使用しました。もちろん状態の良かったバラの土を利用したのですが、ふるいにかける余裕もなくそのまま腐葉土を混ぜて使用しました。植え替えた後の水やりでも、水がスーッと抜けません。結構時間がかかります。良くないとは思いながらも、とりあえず終了。
毎年増える花数。しかし…
そんな鉢の中が良くない状態にもかかわらず、成長力が強いつるバラですから育ってくれます。ちゃんとした用土に植えつけていればもっと大きくなっていたかもしれませんが、毎年花数が増えていたので植え替えもせずにここまで来てしまいました。ちなみに昨年は30輪ほど花を咲かせてくれましたが、夏以降の成長は今ひとつでした。
植え替えの意味
そんな赤バラを鉢から恐る恐る抜いて見ると…。いましたいました。大きなネキリムシが2匹。やっぱりって感じです。成長が悪くなったら、だいたいネキリムシか根腐れですね。それでもかなり根は残っていましたから、助かりました。甚大な被害にはなっていませんでした。運良く2匹だったからでしょうか。やはり鉢の中の状況を確認する意味でも植え替えをする意味があるようですし、ネキリムシ対策は、鉢植えのバラにとって最重要課題かもしれません。そんなことを考えながら、ここでネキリムシとはお別れです。
大地肥を混ぜた鉢バラのための培養土を入れて水をたっぷり与え、クリプトモスでマルチングをして植え替え終了です。そろそろ爆発的な成長を見せてもらいたいものです。今年はどこに置くかまだ決めていないので、昨年置いていた場所に仮置きしました。オジェと一緒の場所に誘引しようかな。
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