スパニッシュ・ビューティーの開花 2023

今年もバラのシーズンがやってまいりました。例年通り開花一番乗りはスパニッシュ・ビューティーです。毎年、マダム・ピエール・オジェと一番の座を競っているのですが、今年は圧倒的な速さで4月19日に開花しました。例年ですと4月末ごろに開花するので今年は約10日程早く開花しました。当然ながら他のバラはまだまだ咲く気配もありません。

開花したスパニッシュビューティー

スパニッシュ・ビューティーはつるバラなのですが、この狭い庭に植えるわけにもいかずプランターで育てています。しかしある程度の年数が経過するともはや鉢で育てるのは無理かなと言う気がします。というのもつるバラですから開花シーズンのみ咲くという一気咲きですから、花が終わると全ての栄養を自身の成長に使います。四季咲きのように開花にエネルギーを使う事もないので、シュートはビュンビュン伸びますし、元気が良ければベーサルシュートも発生します。

そうなると鉢はすぐに根が回り成長を鈍らせるはずなのですが、成長力の強いつるバラはお構いなしに根を伸ばすのです。そうなると根は鉢から出て地中を目指すことになります。根が地中に潜りこむことに成功すると途端に巨大化がはじまります。常に観察していれば突然シュートが増えたり、伸びるスピードが速い、すべてのシュートがいつもより太い等の変化に気が付くのですが、週一の管理では意外とその変化を見逃してしまい、気が付いたころには手が付けられなくなっています(それくらいになるから気が付くのですが…)。

青空とスパニッシュビューティー

そうなるとできることは地中に伸びた根を切る事なのですが、そのころにはその根も太くなり、鉢を動かすことさえも出来なくなっています。しかしそこまで大きくなると「このままにしたら来年大変な花付きになるんだろうな」と言う妄想に負けて「このままにしてみようかな」となります。なにより根を切ることに凄い抵抗もありますからね。

そうして放置したのが我が家のスパニッシュ・ビューティーです(笑)。とにかく昨年伸びた太いシュートの数が多く、剪定の時にどのシュートを切ろうか考えたのですが、「ま、いっか」ということで全く剪定しませんでした(汗)。なんせ姿は鉢植えですが根は地中に伸びていますから、剪定しなくても問題ありません。最強です。ただ、芽が出てだいぶ伸びてきた時に、混みあって病害虫の巣になりそうなところにある古いシュートは切除しました。

たくさんの花をつけたスパニッシュビューティー

唯一困ったのはシュートを固定する壁面がないことです。隣家との境にあるブロック塀の前にトレリスを設置してそこに誘引しているのですが、到底誘引しきれない本数のシュートでしたので、立体的に前方に伸ばし、支柱を立てて枝先を固定しました。大きな壁面があってすべてのシュートをその壁面に誘引出来たなら、今回の花数ならばそれは見事な景色を作り出す事が出来たと思います。しかし高さが出せないために意外と低いところにたくさんの花が咲いたので、スパニッシュビューティーの爽やかな香りを存分に楽しむ事が出来ています。スパニッシュビューティーを我が家に迎えたのも「香りのあるつるバラ」だからです。

来年に向けて、花後に古いシュートを切除しようと思います。シュートの更新は必要ですので、これだけ多くのシュートがあるのなら安心です。そして今年もまた多くのシュートが出てくると思いますので。

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