2024年を振り返る

2025年は最強の寒波襲来により全国的に記録的な大雪に見舞われています。幸いにも関東地方への影響はほとんどなく、例年通りの暖冬という感じです。なんせ庭に霜が降りていないのですから。今年もバラの活動は早まりそうですし、開花も早くなるのでしょうか。

私がバラを育て始めたころはゴールデンウィーク中に開花を楽しめるなんてことはありませんでした。開花の早いバラだけ楽しめるような状況でした。「GWの長い休み中にバラが咲いてくれたら良いのにな…」なんていつも思っていました。

まずは2024年の我が家のバラを振り返ります。

2024年我が家のバラ開花ランキング

絞りが美しいボローニャの花
開花順位バラ名開花日
1.スパニッシュ・ビューティー4/25
2.アブラハム・ダービー5/4
3.ストロベリー・ヒル5/4
4.マダム・イザーク・ペレール2号5/5
5.ジュビリー・セレブレーション5/5
6.マダム・イザーク・ペレール3号5/6
7.ヴァリエガータ・ディ・ボローニャ5/6
8.ボレロ5/6
9.ウィリアム・シェイクスピア20005/8
10.マダム・イザーク・ペレール5/8
11.クロード・モネ5/9
12.赤いつるバラ5/9
13.ラ・ローズ・ドゥ・モリナール5/10
14.ペッシュ・ボンボン5/14
15.台木ノイバラ5/17

毎年スパニッシュ・ビューティーの開花とともにバラのシーズンが始まります。その後は毎年開花の順番が変わりますが、それは剪定時期だったり個々の成長によるものです。しかし、フレンチローズ(クロード・モネ、ラ・ローズ・ドゥ・モリナール、ペッシュ・ボンボン)だけは基本的に開花は遅いようです。

2024年の振り返り

上の開花ランキングですが、今までランキングにいた

  • ピエール・ドゥ・ロンサール
  • マダム・ピエール・オジェ

がランキング外になっています。これはともに株の老齢化と害虫被害によるものです。どちらもバラを育てていれば避けては通れない問題です。私の場合は基本的には「つるバラであろうと鉢で育てたい」というところから始まっていますので(庭が狭いという切実な問題もあるのですが)、そのせいもあるかとは思っています。

株の老齢化

開き始めたピエール
開き始めたピエール・ドゥ・ロンサールの花

これはつるバラを鉢で育てているからこそ起こる問題じゃないかと思っています。というのもつるバラは一番成長力があるバラですし、春先に花を咲かせた後は栄養をすべて枝を伸ばすことに使うわけですから、枝を大きく伸ばすためには根も大きく伸ばす必要があります。地植えであれば根を伸ばすスペースがほぼ無限にあるわけですが、鉢の中では限られたスペースしかありません。

となると十分な栄養が行き渡りませんよね。根も伸びる限界がありますし、窮屈でストレスを感じているでしょう。そうなると当然樹勢も落ちてしまうと思います。結果として新しいベーサルシュートが発生しなくなります。それによって主枝の更新ができずいつまでたっても同じ枝が主枝となるわけですから、いつのまにかおじいちゃん枝が主枝ななり元気がなくなり花数が減ってしまいます。

うちのピエール・ドゥ・ロンサールの場合、そうなった段階で地中から新しいベーサルシュートが発生し喜んだのもつかの間、どうもでてくる葉がピエール・ドゥ・ロンサールの葉とは違います。どうやら台木のノイバラからベーサルシュートが発生ししたようです。試しに咲かせてみたらノイバラでした。

もうこうなってしまうとすべての栄養がノイバラにまわってしまうため、ピエール・ドゥ・ロンサールのベーサルシュートは期待できません。最後の手段として目いっぱい強剪定してみたのですが効果ありませんでした。そんなわけで昨年でピエール・ドゥ・ロンサールとはお別れとなってしまったのです。

つるバラを鉢で育ててきて思ったのですが、やはりつるバラを鉢で育てるには毎年のように植え替えたりして根を整理してあげる必要があると思いました。植え替えないまでも何カ所か根を切ることをしないとつるバラの樹勢が落ちベーサルシュートが発生しなくなり、どんどん株が老齢化するという悪循環に陥ってしまいます。常に主枝を更新することを心掛ける必要があり、思ったより手をかけないと鉢植えのつるバラは楽しめないのだなと思いました。

その点うちのスパニッシュ・ビューティーは一応鉢植えですが、実は鉢から根はとっくの昔に逃亡してしまい、地植え状態になっています。見た目は鉢植えの「なんちゃって鉢植え」ですね。おかげでものすごい元気で毎年すごい数の花を咲かせてくれます。花も大きなってものすごい景色を作り出してくれます。やっぱりつるバラは地植えでこそ最大の魅力を発揮できるのだと認識させられました。

害虫被害

開花したオジェ
オールドローズの名花  マダム・ピエール・オジェ

バラを育てていると様々な害虫被害があるのですが、わかりにくいのがコガネムシの幼虫被害です。「なんとなく元気ないかな」と思っていて、いざ植え替えてみるとコガネムシの幼虫がいるわいるわ…ってなりますよね。

残念ながら我が家のマダム・ピエール・オジェもやられてしまいました。マダム・ピエール・オジェは可憐な中輪の花なのに強烈なダマスク香を放つバラです。私の好きなバラの一つでした。咲き始めると庭をとても素敵な甘い香りで満たしてくれます。

我が家のマダム・ピエール・オジェは10号鉢で育てていたのですが、2023年の秋ごろから元気がなかったので植え替え時期に抜いてみたら見事に根がなくなっていました。土の中にはたくさんのコガネムシの幼虫がいたのは言うまでもありません。そんな訳で2024年はランク外となってしまいました。

まあ、元気がないと思った時点でコガネムシの幼虫を疑って薬剤を使えばよかったのでしょうが、基本的によほどのことがない限り薬剤は使わず自然の姿で育てようと思っているので、結果としてこうなってしまいました。あとはコガネムシに産卵されないようにマルチングをしっかりするということですね。自分は鉢の表面にバークチップを敷いているのですが、水やりなどでバークチップが偏ってしまいそこから侵入されたのだと思います。日ごろのパトロールも強化しないといけません。

元気なバラ

やはり例年通りスパニッシュビューティーが最強でした。もちろん地植え状態なので当然と言えば当然なのですが。シュートもバンバン発生するので年々花数が多くなり大変なことになります。

もともと鉢植えなので大きな壁面ではなく隣家との境の塀際に置いていたので、後ろにトレリスを立てて誘引しコンパクトな形にしていました。ですが成長力旺盛なスパニッシュ・ビューティーの根は鉢から地面に伸びてゆき、今では立派な地植えのバラになってしまいました(汗)。

そのためシュートがバンバン発生しグングン伸びるのですが、誘引する丈夫なものがなく長く伸びたシュートを支柱などに誘引する形になるので何とも高さのない形になってしまっています。何とか固定して見栄えする形にしたいのですが、なんちゃって鉢植え状態ですから今更移動することもできず手を焼いています。

2025年はいったいどんな形になるのでしょうか。楽しみと同時に不安があります。

たくさんの花をつけたスパニッシュビューティー

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