ラ・ローズ・ドゥ・モリナールのリスタート

我が家にはフレンチローズのラ・ローズ・ドゥ・モリナールというバラがあります。香水会社のイメージローズになるくらいですから素晴らしい花色とともに香りがあります。とても強健で育てていても満足度の高いバラなのですが、なぜか昨年は元気がありませんでした。

ラ・ローズ・ドゥ・モリナールってどんなバラ?

ラ・ローズ・ドゥ・モリナールというバラはフランスのデルバール社が作出した素晴らしいバラです。

  • 花径 中大輪
  • 花形 カップ~ロゼット咲き
  • 香り 強香(フルーツ香)
  • 開花 四季咲き
  • 花色 ブライトピンク
  • 樹高 1.7m
  • 樹形 シュラブ(ショートクライマー)
  • 作出 2008年フランス(デルバール)
  • 特徴 耐病性に優れ強健

ややサーモンがかったブライトピンクの大輪ロゼット咲き。フローラル・フルーティーの甘い香りで、芳香の強さは群を抜いている。耐寒性、耐病性を重視するドイツの国際コンクールADRを受賞しており生育に関しても非常に信頼性が高い。極めて強健な大型シュラブで四季咲き性にも優れ、しっかり伸びたシュートの先には必ず房咲きの大輪花を咲かせてくれる。四季咲きショートクライマーとしてアーチやオベリスクに仕立てると更に楽しみが広がる。名は南仏グラースの老舗香水メーカーの名前にちなむ。第8回ぎふ国際ローズコンテスト銀賞&ベストフレグランス賞受賞。国営越後丘陵公園第2回国際香りのバラ新品種コンクール新潟県知事賞(ベストフレグランス)受賞。

デルバールジャパン社のHPより引用

ラ・ローズ・ドゥ・モリナールは生育旺盛

育ててみるとわかるのですが、ラ・ローズ・ドゥ・モリナールはデルバール社のサイトに記述されている通りの素晴らしいバラです。とにかく丈夫で病害虫に強く、次から次へと花を咲かせるのです。たとえ黒星病に罹ったとしても、そんなことは関係ないとばかりに花を咲かせ続け弱ることもありません。それくらい強いバラです。我が家でも2017年の個人的なMVPを獲得しています。

2017年の我が家のバラ達を振り返る
植え替えなど2018年のシーズンに向けた作業に入る前に、2017年の我が家のバラ達の成長をランキング形式で振り返ってみようと思います。

ラ・ローズ・ドゥ・モリナールはとにかく大きくなろうとビュンビュン伸びてきます。迎えた最初の頃は何もわからないので花が終わったら普通に切り戻していました。そうるすと気が付いた時にはとても大きくなり強風で倒れるわ、枝が鞭のようになって危険でした。何と言っても他のバラに比べて棘が大きくとても危険です。何度引っかかって傷がついたことか。目などに刺さったら一大事です。

そんな訳で翌年から花後は深く切り戻すことにしています。我が家の庭は狭いですから、そうすることでラ・ローズ・ドゥ・モリナールが巨大化するのをコントロールしていますが、スペースのある方は大きく育ててみるのが良いと思います。

沈黙を守り続けた2018年

しかしそんなラ・ローズ・ドゥ・モリナールですが、我が家ではMVPを獲得した翌年はなんと沈黙したまま一年を経過してしまいました。

今年絶不調のラ・ローズ・ドゥ・モリナール
昨年の我が家のMVPのラ・ローズ・ドゥ・モリナール。当然今年も昨年以上の活躍を期待していましたが、春の開花以降沈黙を守っています。涼しくなりやっと新芽も出てきたのですが、この不調の原因はいったい・・・

ラ・ローズ・ドゥ・モリナールに直接聞いたわけではないので理由はわかりませんが(笑)、その年の初めに植え替えたのがいけなかったのかなと思っています。

バラを鉢植えで育てる場合、必ず本には毎年植え替えましょうと書いてありますので、鉢数が多くて物理的に無理と言う方は別として、皆さん何の疑いも持たずに植え替えていると思います。

しかし考えてみれば植え替えとは用土と良い関係を築いているバラの根を無理矢理剥がすことです。そして新しい用土とまた一から関係を築くことになります。植え替えは人間で言うと手術をするくらい負担がかかることだと言われていますので、前年大変状態が良かったものをわざわざ環境を変えることが良いことなのかと思ったのです。

そう考えると成長が思わしくなかった時に植え替えをするのが正解なのではないかと思いました。

  • 鉢の中の用土が硬くなった
  • 鉢の中の用土の栄養がなくなった
  • 鉢の中の用土にネキリムシがいる

もしこんなことがあれば、それは成長不良と言う目に見える形でバラ自身がサインを出してくるはずです。私もバラ以外にも植物を育てていますが、何度も謎の成長停止というのを経験しています。そして弱ってきて鉢から抜くと、かならずその原因はあります。

ですから良く成長し、たくさん花を咲かせた時は無理に環境を変える必要はないと思うのです。翌年もまたたくさんの綺麗な花を咲かせたいから前もって新しい用土にすると言うのもわかるのですが、問題が無ければ環境を変えない方がリスクが少ないと思っています。ただ、すべてのバラについて言えるかどうかはわかりません。私が経験したところではシュラブなどの大きくなるバラでそういう傾向があると思います。

2019年はラ・ローズ・ドゥ・モリナールのリスタート

2018年の植え替えによるストレス(ダメージ)で一年間成長が思わしくなかったと仮定したので今年は植え替えをしませんでした。もしかしたら鉢土の中にネキリムシなどがいる可能性も否定できませんが、一番の理由を植え替えによるストレス(ダメージ)として検証します。もし、今年も成長が芳しくなければ他の理由と言う事になりますので、すぐに鉢から抜いて用土を調べてみます。用土も毎年使っているバラ専用の用土ですから問題は無いはずです。

鉢バラのための培養土
バラの培養土はどうやって選んでますか?商品説明を見ると良さそうなものがいっぱい入ってますよね。でも本当に大事な物は何でしょうか?

栄養に関しては施肥でコントロールできますし、今年から微量要素肥料のハイグリーンも与えていますので心配はしていません。

ラ・ローズ・ドゥ・モリナールを剪定

少し遅くなりましたが3月の中旬に剪定しました。もうすでに芽吹いていたので慌てて剪定したのです。ずっと何もしていなかったので鉢に雑草が生えてしまっているのでお恥ずかしい限りですが。

2019年剪定前のモリナール

剪定前のモリナール

昨年成長が今一つだったので、葉を落としてみると枝はやや細いかなと言う気がします。向かって右側の枝ほうが元気が良く枝数も多いのですが、枝は左右に1本づつなので成長のよくない左側を落としてしまうと植え替えませんからバランスが悪いので一応残します。

2019年剪定後のモリナール

剪定後のモリナール

ざっくりと剪定してみました。この後左側の高さを調整して終了です。

2019年葉が成長してきたモリナール

2019年4月29日のモリナール

GWに入った頃にはこんな感じになりました。よく見ると右側の方の葉は大きくて生き生きとしているのがわかりますね。色つやも良いですし見るからに元気という感じがしますが、左側の葉は普通という感じです。右側はとても期待できますが、左側が昨年と同じように今一つだったら、左側の枝を株元から切除してしまうかもしれません。

ラ・ローズ・ドゥ・モリナールに限らずフランス・デルバール社のバラは遅咲きで開花にはまだまだ時間がかかると思うので見守っていきたいと思います。ラ・ローズ・ドゥ・モリナールは2018年の我が家の最優秀のバラですから、持っているポテンシャルは相当な物が有るのは間違いありません。今年はその実力をまた発揮してくれると良いのですが。

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