オールドローズのマダム・ピエール・オジェ

毎年バラのシーズンインを告げてくれるマダム・ピエール・オジェの蕾が色づいてきました。うすいピンク色の花なのに、色づいた蕾は赤~濃ピンク色なのです。不思議ですね。

色づいたオジェの蕾

開花間近のオジェ

マダム・ピエール・オジェとはどんなバラ?

マダム・ピエール・オジェはオールドローズです。

  • 系統 ブルボンローズ
  • 花径 中輪
  • 花形 カップ咲き
  • 香り 強香(ダマスク香)
  • 開花 返り咲き
  • 花色 白~ピンク
  • 樹高 2m
  • 樹形 半つる性
  • 作出 1878年フランス
  • 特徴 枝は細く誘引しやすい。ラ・レーヌ・ヴィクトリアの枝変わり。

やはりオールドローズだけあって現代バラには無い雰囲気を持ち合わせています。花色は白~うすいピンク色で縁にピンクが乗りますが、気温などの条件によってはピンク色が濃く出ることもあります。なによりシルバーピンクに自ら発光しているように見えることもあり、色々な表情を見せてくれます。

マダム・ピエール・オジェ開花2017
バラのシーズンインを告げるマダム・ピエール・オジェが咲きました。ぼんやりと発光しているように見える姿と豊かなオールドローズの香りが魅力です。

マダム・ピエール・オジェの花は中輪にもかかわらず強いダマスクの香りを放ち、開花とともに庭の主役の座を奪ってしまいます。昨年までは家の脇に誘引していたのですが、開花すると玄関先までダマスクの香りが漂い、姿を見なくても開花したのがわかるくらいです。

しかしオールドローズであるが故、耐病性は強くありません。我が家では毎年必ず黒星病にかかります。計画的に黒星病予防の薬剤を散布していれば防げるのかもしれませんが、販売目的ではありませんし薬剤は使わないに越したことがないので、梅雨前と梅雨の半ばに薬剤を散布するくらいの減農薬で育てているので黒星病に罹ってしまいます。出来れば日当たりが良く風通しの良いところに置いた方が良いと思います。

そして我が家のバラの中でもマダム・ピエール・オジェだけはクロロシスも発症しています。その対策として昨年クロロシスを発症してから微量要素肥料のハイグリーンを与え治ったのですが、今年は計画的にハイグリーンを与えていますので、果たしてクロロシスの症状が出るかどうか注目しています。

マダム・ピエール・オジェのクロロシス対策
毎年のことではあるのですが、マダム・ピエール・オジェの葉にクロロシスの症状が出ていました。マダム・ピエール・オジェの葉の色は元々薄い緑なのですが、葉脈以外の部分の色が抜けたようなひときわ薄い黄緑色になり、レントゲン写真のような、というかショ...

マダム・ピエール・オジェの移設

我が家ではマダム・ピエール・オジェを家の脇の壁面に誘引していました。だいたい春の開花の後1~2回返り咲くので玄関脇のメインスペースに誘引したかったのですが、玄関脇は西日が強く当たり真夏は壁からの輻射熱もあって非常に高温になります。環境的にはオールドローズには酷だと思うので玄関脇のメインスペースに飾るのは諦めました。

それでも毎年オールドローズらしい佇まいで家の脇を彩ってくれていましたし、強いダマスクの香りを漂わせ幸せな気分にしてくれていましたので我が家にはなくてはならないバラなのです。

移動したマダムピエールオジェ

移動したマダム・ピエール・オジェ

しかし今年は今月の終わりから外壁塗装工事にがあるのでどこかに移設しなければならなかったのですが、どこに移すか決めかねていたのできちんと剪定していませんでした。気が付けば芽吹き始めており短くすることも出来ず、細い枝や枯れている枝をカットしただけでした。そしてこのGWにはいってから集中してつるバラを隣家との境の塀際に移動し、空いたスペースを埋めるべくマダム・ピエール・オジェを誘引しました。

昨年は5月2日に開花したのですが、今年はつぼみが色づいてはいますが果たしてこのゴールデンウイーク中に開花するか微妙な状況です。せっかく10連休もあったのですから、昨年くらい早く開花してくれていたらとても充実した連休になったのではないかと思います。ま、今年の開花は例年通りといったところでしょうか。いずれにしてもあともう少しでバラのシーズンインです。

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