マダム・ピエール・オジェの開花 2021

今年もマダム・ピエール・オジェはスパニッシュ・ビューティーに次いで二番目の開花となりました。我が家のバラの開花一番乗りはいつもこのマダム・ピエール・オジェとスパニッシュ・ビューティーで競っていますが、最近は株が充実してきたせいかスパニッシュ・ビューティーの方が先に咲いています。

白っぽいオジェの一番花

数年前我が家の外壁塗装をするまでは、家の南側の壁面にトレリスを立ててそこに誘引していましたが、外壁塗装するにあたりつるバラや大きなシュラブ系のバラは全て今の場所に移しました。しかし普通のつるバラならばとても強健なので何の問題もないのですが(問題はあるけどたいしたことではない)、マダム・ピエール・オジェのようなとてもデリケートなオールドローズの場合はそうはいきません。

環境としては家の南側で隣家があるため日の低い冬から春の日当たりは悪く、西側は道路に面しているので夏は真上からの直射日光と強烈な西日の洗礼を受けます。さらにブロック塀際になるので雨が降ればかなりジメジメしてしまいます。それでもつるバラたちは若干黒星病がでる程度ですみますが、オールドローズのマダム・ピエール・オジェは大変なことになってしまいます。

強烈な日差しにさらされているのでかなり弱ってくるようで、雨が降ろうものなら簡単に黒星病が発生してしまいます。そうなると一切の成長が止まってしまうかの如く活動がかなりゆっくりとなってしまい、新しい葉がなかなか展開してきません。当然黒星病に罹った葉は黄変し散ってしまいますので、光合成も活発に行われないのでなかなか回復しないのだと思います。

オジェの株姿

ピンクの線がマダム・ピエール・オジェです

その結果、新しいシュートが長く伸びることもなく、翌年剪定すると前年よりも株が小さくなってしまうのです。そして今年の剪定がまさにそれで、どのように株を剪定しようか悩んでしまいました。マダム・ピエール・オジェはびっくりするほど細い枝にも平気で花がつきますので毎回剪定は悩むのですが、今回は枝が伸びていないのと、新しい芽も出てきていないので、ほぼほぼすべてを残さないといけないのかと言う状況でした。

結局元気がないのできちんと剪定しないと細い枝ばかりになってしまい、いい芽も出ないと思ったのでいつも通りに剪定しました。結果、いつもは長い枝を曲げて誘引していたのですが、今年は短くなてしまい曲げることが出来ずまっすぐ伸びた形になってしまいました。見栄えは格好悪くて何とも言えない気持ちになりましたが、こればかりは仕方ないので今年はこれで我慢して来年に期待することにしました。

そして迎えた開花なのですが、他のバラの葉も伸びて重なり合っていたりしているので、マダム・ピエール・オジェ自体の株の姿と言うのがわからなくなっていて、全くノープロブレムでした。

ピンクの強いオジェの花

マダム・ピエール・オジェの花と言うのは非常に神秘的で、白っぽい花だと思ったらかなり花弁の縁にピンクが強く出て全く違った花のように見えたりします。とくに薄曇りの日には花自体が光を放っているように見え、シルバーピンクという色合いに見える時が年に何回かあるのです。今年は最初に咲いた花は白っぽく、次に咲いた花は雨の日だったせいかわかりませんが、かなり花弁の縁のピンクが濃くて最初に咲いた花とはまったく違う花に見えました。

これから花は小さくなりますが二番花、三番花と咲いてくれるので、今年は黒星病とチュウレンジハバチ対策をしっかりとやって枝を伸ばして来年に備えたいと思います。

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