ムンステッド・ウッドが仲間入り

奇跡の後継選び

1月に購入したムンステッド・ウッドの予約大苗が届きました。枯れてしまったウィリアム・シェイクスピア2000に代わるバラとして選びました。

ムンステッドウッド

届いたムンステッドウッド

ムンステッド・ウッドはどんなバラかと言いますと

  • 作出 2008年 イギリス
  • 系統 シュラブ
  • 花色 深いクリムゾン
  • 花形 ロゼット咲き
  • 花径 中大輪
  • 芳香 強香
  • 開花 四季咲き
  • 樹高 120cm

基本情報はこんな感じですが、色々な写真を見るとシュラブですからそれなりに枝を伸ばすようです。意外と大きくなっている写真もあってちょっとビックリもしたのですが、鉢植えにすればコンパクトに育てることが出来るようです。基本は深めの剪定ですね。そういえば大きく育っている写真は皆、地植えの写真でした。

生産中止

根腐れして枯れてしまったウィリアム・シェイクスピア2000。あちこち探したのですが、すでにDavid Austin Rosesのカタログからも外れていますし、ナーセリーさんのサイトでは「パテント切れにより生産中止」という悲しいお知らせが。「なんてことをしてしまったんだ」という後悔の念とともに「なんでカタログから外すんだろう」という疑問も。そんなに人気がなかったのですかね?いや、人気はあったと思います。日本とイギリスは気候が違いますし、花付きだったり、耐病性だったり何か基準を満たさない部分があったのでしょう。確か、ウィリアム・シェイクスピアというバラが1987年に作出されたのですが、耐病性が良くないということでそれを改良したものとして2000年にウィリアム・シェイクスピア2000が作出されたのです。と言う事は、いずれウィリアム・シェイクスピア〇〇〇〇みたいにまた改良して出すということは無いのでしょうか。クリムゾンのバラって数が多くないですからとても残念です。生産中止にするのなら、せめて同等の品種を出してからにしてほしいものです。余談になりますが、ウィリアム・シェイクスピア2000以外にも日本で結構人気のある品種も生産中止になっているようです。

後継者探し

そんな愚痴を言っていても、もう手に入れることは出来ないので、後継をずっと探していました。私が重要視する後継としての条件は

  1. クリムゾンである
  2. 強香である(ダマスク系の香り)
  3. 花付きが良い
  4. 良く返り咲く
  5. コンパクトである

イングリッシュローズの中ではなかなかこの条件に合うものがありません。普通のピンクのバラなら苦労することも無く、むしろ多すぎて選ぶのに悩みそうです。しかしクリムゾンと言うだけでもう決勝戦みたいな数になります。その中で上記の条件をすべて満たすものがあればそれはもう、奇跡です。

1.クリムゾンである

我が家の庭はピンク系のバラがほとんどですので柔らかい感じはします。黄色や絞りのバラもあるのですが何か物足りません。庭を引き締めるという意味でクリムゾンのバラが必要なのです。マダム・イザーク・ペレールという濃いピンクのバラもありますが、一季咲きですのであまり効果が有りません。イングリッシュローズにクリムゾンのバラ自体少ないので品種がここで大きく絞られてしまいます。ムンステッド・ウッドの花は写真でしか見たことがないので、本当に自分好みの色なのかわかりませんので開花を待つしかありません。自分の中ではウィリアム・シェイクスピア2000の色が理想なのです。

2.強香である(ダマスク系の香り)

今では私のバラ品種選定の最重要項目と言っても良いかもしれません。バラはその色合いでも十分に楽しませてくれます。しかし、その香りによってその品種のイメージも膨らみます。何よりその香りに癒されます。人間は匂いによって感情をだいぶ左右されるように思います。挽きたてのコーヒーの香りはどうですか?テレビで高級な料理を見ても「美味しそう」どまりですが、その料理を目の前にすればその香りが一層イメージをアップさせますよね?ちょっと大袈裟ですが、そんな理由で香りを大切にしています。ウィリアム・シェイクスピア2000はダマスクの香りでした。ムンステッド・ウッドはダマスクの香りにフルーツの混じった香りでしかも強香、人によっては超強香と言う方もいますので、どんな香りなのか今からとても楽しみです。玄関を開けて外に出たらバラの香りがすると良いですよね。

3.花付きが良い

これは誰もが必須条件ですよね。ちょっとしか咲かない事ほど悲しいことはありません。当然管理を怠れば花つきも悪くなります。でも普通に管理していて花付きが良ければ、手をかければもっと咲くのではないかと思いますよね。そういった意味で花付きが良いというポテンシャルは大事です。

4.良く返り咲く

四季咲きである以上返り咲くのですが、これが申し訳程度に咲くバラもあります。四季咲きというより「返り咲くバラ」という残念な状態では困ります。もちろん株が成熟するまでは温かく見守らなければいけません。皆さんはどれくらいの頻度で返り咲けば良しとしますか?四季咲きなら4回くらい?でも返り咲く回数とともに、花数も重要な条件ですよね。難しいところです。我が家には昨年の勝手に選ぶMVPのラ・ローズ・ドゥ・モリナールという驚異の(狂気の?)バラがあるので余計に難しいです。なんせ秋まで毎月咲くのですから。返り咲くという意味ではデルバールのバラも考えたのですが、繊細さという部分でイングリッシュローズにはかなわないので今回の後継選びからは外しました。

2017年の我が家のバラ達を振り返る
植え替えなど2018年のシーズンに向けた作業に入る前に、2017年の我が家のバラ達の成長をランキング形式で振り返ってみようと思います。

5.コンパクトである

イングリッシュローズは基本的にシュラブなので大きくなる品種が多く、その中でクリムゾンカラーでコンパクトな品種を探すのは大変です。フォールスタッフというバラも捨てがたかったのですが、つるバラとして扱えるそうなのでやめました(笑)。唯一コンパクトにできそうなのがこのムンステッド・ウッドでした。鉢植えで深めに剪定すればコンパクトに育てられるそうです。我が家はイングリッシュローズが多く、コンパクトなバラがほとんど無いので、バランスを取るためにも必要でした。最終的にはこれしかなかったのですが、条件に合うものが有ったと言う事で、奇跡の出会いと言っても良いのではないでしょうか。

予約大苗

そんな厳しい選考過程を経て予約大苗として我が家にやって来たムンステッド・ウッド。予約大苗とは、新苗を地植えにして育てたものを掘り返して6号鉢に植え付けて、根が活着したのを確認してから発送するという物ですので届いても植え替える必要がありません。一番花が終わった6月に鉢増しをすれば良いということですので、とりあえずバイオゴールド・大地肥を敷き詰めてクリプトモスでマルチングしました。

ムンステッドウッド

大地肥を敷き詰めてクリプトモスでマルチングしたムンステッドウッド

ホップ・ステップ・ジャンプ

まだまだ若い苗ですから、いきなり大活躍するわけではありません。バラの成長はホップ・ステップ・ジャンプと言います。1年目は強剪定された苗が届きその年は普通に枝が増えます。翌年に剪定することで2年目は枝数が更に増える訳です。そして翌年の3年目は更に枝数が増えて大爆発の開花となるのです。ですからムンステッド・ウッドが本領を発揮してくれるのは今から2年後の2020年です。そう、東京オリンピックの年です。それなら他の草花もふやして2020年に素敵な景色を作るために今から準備しようかな。

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