機は熟した
さて、今回はグラハム・トーマスを植え替えました。前回2016年に植え替えたので、二年ぶりの植え替えとなります。
それでは植え替えの手順を確認しておきましょう。
植え替えの手順
- 用土を準備する
- 棘でケガしないように予め枝を少しカットする
- 鉢から取り出す
- 根鉢を崩す
- 根の状態をチェックし根をカットする
- 鉢底炭を敷き用土を少し入れて高さを調整する
- 用土を入れる
- 隙間なく入れたらたっぷりと水を与える
- 枝を選定し、マルチングして終了
各項目の説明は、この前植え替えたラ・ローズ・ドゥ・モリナールの記事に出ていますのでそちらをご覧ください。
そして用土類はラ・ローズ・ドゥ・モリナールの植え替えと同じものを使用しました。
鉢バラのための培養土
何度も登場しています私のお勧めする培養土です。小粒の壊れにくい硬質赤玉土を使用しています。
鉢バラのための培養土 18L/3袋セット バラの土【バラ 培養土】[薔薇の土 培養土]【花 培養土】
バイオゴールド大地肥
昨年、モニターに当選しました。メインのピエール・ドゥ・ロンサールの植え替えに使用しましたが、まだまだ余っていますので他のバラの植え替えにも積極的に使用しています。鉢バラのための培養土に約30%混ぜて使用しています。
バイオゴールドクラシック熟成 大地肥
鉢底炭
鉢底石のかわりに使用します。軽いだけではなく多孔質なので微生物も住み着きやすくなり、さらに水も浄化します。
創和リサイクル 鉢底炭 12L
クリプトモス
植え替え後、用土の表面に杉の皮から生まれたクリプトモスを多めに敷き詰めれば害虫対策と防寒対策になります。
杉の樹皮から生まれた天然の培養資材【クリプトモス】 20L〔バラ マルチング〕
根の状態
鉢から抜き出します。これは先代のグラハム・トーマスのバックアップ用の挿し木苗なのですが、非常に良く根が張っています。昨年は花数は少なかったのですが、非常にシュートがたくさん出てぐんぐん伸びました。根も良く成長しています。もちろんネキリムシもいません。まさに「機は熟した」という感じです。今年はやっと花を期待できそうです。先代が枯れてしまってから少し間が空いてしまい、ここ数年グラハム・トーマスを楽しむことが出来ていませんでした。もう今からワクワクしています。
植え付け
古い根を少し落とし大地肥を入れた培養土に植え替えます。前に軽く剪定したのですが、古い主枝を根元から落としたので枝が偏っていました。残った主枝が真ん中に来るように調整して植え付けます。そして鉢土の上にマルチングをしてたっぷりと水を与えます。そしてバイオゴールドバイタルを与え、最終的な剪定をして終了です。今までは挿し木苗から大きくなる段階でしたので、花数も多くありませんでしたし、成長もゆっくりとしたものでした。花を楽しむというよりは株を大きくする方に重きを置いていました。しかし昨年のシュートの伸びはグラハム・トーマス本来の伸び方になってきたように感じていました。今回植え替えてみて根も十分に張っていることを確認できましたので、今年はやっと本格的に花を楽しむことに力を注ぐことが出来ます。
どんな場所でも楽しめるグラハム・トーマス
グラハム・トーマスはよく伸びます。枝も約40~50cm伸びてから花をつけます。今年はあまり高くないところで花を楽しみたいので少し深めに剪定しました。
小さい鉢でのブッシュ仕立て
浅めに剪定するとだいぶ上の方で開花するのですが、上に行けば行くほど枝が開いてしまい、風で倒れやすくなります。そうなると8号鉢や10号鉢では管理が大変です。強風のたびに倒れていたのではバラもかわいそうです。小さな鉢で育てるならブッシュ仕立てがおススメです。深めの剪定から始めますがそれでも伸びるので、花後は深めに切り戻して大きさを抑えます。ただ、ベーサルシュートやシュートは物凄く伸びるので、適当にピンチするのが良いかもしれません。気にならなければそのまま放置しても良いでしょう(私はそのタイプです)。もしかしたら翌年はつるバラにしたくなるかもしれませんからね。
景色を作るつるバラ仕立て
スペースがあって大きく育てたい方は30cm以上の角鉢で育てるのが良いと思います。つるバラとして扱えるほど伸びますから、倒れにくい安定型の角鉢で、根が十分に伸ばせるような大きな鉢で育てたら良いと思います。我が家も過去につるバラとして玄関脇に誘引しましたが、開花時の花数はとても多くそれはそれは見事な景色を作ってくれました。近所の方が見に来て下さるほどの景色を作ってくれます。
使い勝手が良い
グラハム・トーマスというバラは、どんな場所でも楽しめるバラです。狭い場所でも広い場所でも、ブッシュ仕立てでも、つるバラ仕立てでも楽しめます。とても使い勝手が良いバラだと思います。他には無いとても深い黄色ですし、花数も多いので大きく育てても普通のつるバラに負けませんし、小さく育ててもお庭アクセントになります。つる仕立てにしたならば、他のつるバラには無い素敵なティーの香りも存分に楽しむことができます。色彩だけでなく香りも楽しめるのが大きなポイントです。ぜひおススメします。
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