我が家にあるバラの中で私が一番好きなマダム・イザーク・ペレールが咲きました。成長が悪かった時に慌ててバックアップとして挿し木したのですが、なぜか確率が良く挿し木苗が3鉢あります。
マダム・イザーク・ペレールとはどんなバラ?
- 系統 ブルボンローズ
- 花径 大輪
- 花形 ロゼット咲き
- 香り 強香(フルーツ香)
- 開花 一季咲き
- 花色 紫がかった濃いピンク
- 樹高 2.5m
- 樹形 半つる性
- 作出 1881年フランス
- 特徴 大輪なのに花付きが良い。ステムが短い
言わずと知れたオールドローズ(ブルボン)の名花です。まず何と言ってもその豪華な花に目を奪われます。その色も紫がかった濃いピンクで、派手なようで派手ではないと言う不思議な色合いで、花色が退色するにつれ紫色が強くなってきます。バラと言うとピンク系の優しい色が中心となりますから、こういった強い色のバラがあるとそれぞれが引き立ちます。
大輪なのに花付きも良く、たくさんの花が咲き始めるとその超強香と言っても良いほどのフルーツの香りが漂います。ダマスク香と言われていますが、私にはダマスクよりもフルーツの香りの方が強く感じられます。しかしいずれにせよとても良い香りなので朝から幸せな気分になれます。
オールドローズなので耐病性はそれほどある訳でもありません。主に春先にはうどんこ病に注意が必要です。朝晩の気温差でうどんこ病になりやすいと思います。うどんこ病を発症すると私は薬を使わずに水をかけて白い部分を手でこすって落としてしまいます。薬剤による影響もありませんし、その後の開花を見ても薬を使わない方が経過は良いように思います。
そして黒星病にはめっぽう弱く毎年必ずかかってしまいます。きちんと管理しておけば良いのかもしれませんが、私の場合予防的に薬剤はあまり使わないので毎年かかってしまうのだと思います。一応梅雨入り前と梅雨の合間の晴れた日に予防的に薬剤を散布するのですが、その後はしていません。ですから我が家で黒星病が一番ひどいのは秋です。黒星病に罹って葉を落とせば光合成も出来なくなり栄養を貯めることもでき、ず必ず翌年の開花や成長に影響が出ると思うので、今年は計画的に黒星病対策として薬剤を散布することにします。
待ちに待ったマダム・イザーク・ペレールの開花
そして待ちに待ったマダム・イザーク・ペレールの開花が始まったのですが、まず挿し木の3号が開花しました。続いて行燈仕立てにしている挿し木の2号と本家本元の1号が開花しましたので、狭い庭のあちこちでマダム・イザーク・ペレールが咲いてその香りを振り撒いています。我が家のマダム・イザーク・ペレールは無理やり人為的に枝を曲げ誘引すると機嫌を損ねてうんともすんとも言わなくなりました。それ以来誘引を解き塀際に放置したとたん、また成長を始めてくれました。どうやらストレスを好まないようですが、今年は1号のご機嫌が麗しく、いつもの年より多くの蕾をつけてくれています。
こんな素敵なバラが年中楽しめないのはとても残念です。この時期が過ぎると今度はまた1年後になってしまいます。来年さらにたくさんの花を咲かせて楽しませてもらうために、病気にならないように管理したいと思っています。
ちょって手がかかりますが、オールドローズに興味のある方はぜひ育ててみて下さい。
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