ピエール・ドゥ・ロンサールの開花 2021

今年もピエール・ドゥ・ロンサールが咲きました。

開き始めたピエール

老木ピエール・ドゥ・ロンサール

主枝の更新ができず、年々木質化し元気がなくなってきているピエール・ドゥ・ロンサール。いっそのこと主枝を思い切り切って今年の花を諦め、生命の危機を感じたことによるベーサルシュートの発生にかけてみようかと毎年思っているのですが、昨年主枝の中ほどから元気なシュートが出ていたために、バッサリ剪定できずその元気なシュートのところで剪定していました。

長さは以前の半分ほどというなんとも中途半端な位置での選定になりました。さらにそこから出たシュートも長さが1mちょっとだったので、剪定したら短くなってしまい、割と太さもあって曲げることもできず、ビヨーンと真上に伸びているという何ともつるバラとは言えない間抜けな姿になっていました。

しかし、いざ芽吹いてくるとこの中途半端なシュートから出る芽は太く立派な芽ばかりでした。当然そこについた花も大きくて、そして今年のピエールの咲いた花はほとんどこのシュートからでしたので、結果的に剪定時に残しておいて正解でした。

開いたピエールの花

でも、確実に昨年よりも花数は減っています。隣にあるスパニッシュビューティーが絶好調なので、ピエール・ドゥ・ロンサールの花数が少ないということもあまり気になりませんでした。

そのピエール・ドゥ・ロンサールですが、芽吹くと同時に昨年も伸びた台木のノイバラの芽が地中から出てきました。今年の剪定の時に掘り返して昨年伸びた芽を根元から切除したのですが、それとはまた別に出てきたようです。どうやらこのノイバラも縁の下の力持ちはやめて、自ら表舞台に立ちたくなったようです。

ま、ピエール・ドゥ・ロンサールからベーサルシュートが、出ないのであればそれもありかなと思っていて、今年のピエール・ドゥ・ロンサールの成長具合によってはノイバラに切り替えようかとも思っていました。

ついにベーサルシュート発生

そんなある日、朝出掛けにピエール・ドゥ・ロンサールを見ると、後ろの方に一本元気なシュートがあるのを発見しました。長さは50cmくらいでしょうか。一瞬、ノイバラかと思ったのですが、出ている葉が全部赤いんです。そうです、ピエール・ドゥ・ロンサールのベーサルシュートだったのです!

ピエールのベーサルシュート

ピエール・ドゥ・ロンサールの葉は出てきたばかりの時は赤いのです。なのでこれは間違いなくピエール・ドゥ・ロンサールのベーサルシュートです。朝から興奮を抑えきれず、この気持ちを誰かに伝えたくても伝える人がいないというもどかしさ。とりあえず写真に収めました。

それ以来毎朝このベーサルシュートを見るのが楽しみでなりません。結構太くてかなり元気が良いので、果たしてどれくらい伸びるのか?ブロック塀沿いに誘引しているので、ブロック塀の上を超えてしまうとベーサルシュートを支えるものがありません。あぁどうしよう?

出来るだけ長く伸ばしたいのですが、支えるものがないと伸びたシュートは途中から横になって枝分かれしてしまいます。枝分かれさせるよりも一本を長く伸ばした方が太いシュートになるので、来年の芽吹きとシュートの伸びも違います。以前は家の建物に沿って誘引していたので、伸びたら雨樋だとか2階のベランダから紐で支えたりしてましたが、今はそれができないので何か良い方法を考えないといけません。

何はともあれ、このベーサルシュートを伸ばすことに集中です。シュートの先っぽを虫に食われるのは最悪で、かつてそれで伸びなくなった経験がありますから、毎日パトロールしなければいけません。

このベーサルシュートがうまく伸びてくれれば、来年の剪定の時に今の木質化した主枝を株元からバッサリ切除しようと思います。そうすればまた新しいベーサルシュートが出てくるという好循環になるのではないかと期待しています。

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